調査:“若さ”は年齢で決まらない。消費者はますます若いまま。
MTVなどを傘下に持つメディア会社Viacomが日本を含む18ヶ国で25000人の16-48歳を対象にした調査「Golden Age of Youth」によると、人々は大人の責任を持つということを遅らせて、“若さ”を保ちつづけることが多く、“若さ”は年齢によるものではなく、感情的に、あるいは肉体的に若くあり続けることであるという定義をしている。25-34歳の52%が、大人になる必要があると感じており、とkにアジア地域では 78%に上ったという結果が出ているが、企業や商品のコミュニケーションは若さを感じられるようなトーンが必要になっていると調査はまとめられている。
Ad Innovatorからの引用。
マーケティング戦略上、ターゲットを年齢で分類する場合に、そもそもその年齢ターゲットは適切なのかを再考する必要もあるってことですな。
属性ターゲティングについては、広告展開(特にWeb広告)というレベルにまで落とし込んだ時も、より複雑になっていくだろうな。
行動ターゲティング広告(BTA)が急成長しているなかで、yahooなどの1メディアとしての商品だけでなく、マイクロアドのようなアドネットワーク上でのBTA配信業者も成長していきている。
アドネットワークの広告商品は、そのネットワーク上のサイト利用者の属性を知ることができないために、属性ターゲティングが行えなかった。そのため、広告の無駄うちが多く、効果が上がらないことが多かった。
そのため、登録制のサイト(SNS,ブログ,大手ポータル)は、アドネットワークが脅威にはなりえなかった。
しかし、アドネットワークはBTAを導入し、属性ターゲティングよりも絞ったターゲティングが可能な上に、リーチも大きいという商品を持つようになった。
こうなると、登録データをもとに広告を出せることを強みにした媒体の広告価値はかなり下がる。
そして、Web広告を出すときには、ターゲット属性で切って配信するだけでなく、ターゲット属性別にWeb上でどんな行動をしているのか、そしてその仮説をもとにBTAのクリエイティブを変えてPDCAを回すといったより複雑な運用が必要になる。
広告代理店やレップのメディアプランニングはどうなるのだろうか。
BTAは個々のブラウザベースでターゲティングを行うので、メディア特性を気にする必要がなくなっていくので、
「このメディアには、こんなユーザー達がいて・・・このメニューに掲載すると・・・」
といったような現状のメディアプランニングが必要なくなる。
バイイングを強みに持っている代理店は、方向転換が必要かもしれない。
こういったWeb広告業界の流れは、2011年以降、間違いなくマス広告にも波及する。
その中で、それぞれのメディア、広告代理店はどのように舵取りすべきなんだろう。
メディアに関してのキーワードはやはり、ソーシャルグラフのような気がする。