モバイル向けコミュニティ「CLON」、ユーザーの興味に合った情報をプッシュ

モバイル向けコミュニティ「CLON」、ユーザーの興味に合った情報をプッシュする「対話エージェント」を実装

人工対話エンジンではユーザーとクロンとの会話を通じてユーザーの趣味や嗜好性といった情報を取得。最適な情報をユーザーに提供する。また学習型レコメンドエンジンでは、ユーザーの行動履歴や検索条件を学習し、ユーザーの趣向に合わせた情報を推薦する。

 この2つのエンジンを組み合わせることで、個々のユーザーの趣味や趣向に最適な情報をCLONがプッシュ型で提供していく。

コンテンツ自体が対話形式なので、ユーザーの趣向をとってBTAやレコメンドに活かせる質問はいくらでも出来る。

 また、ブログウォッチャーの羽野氏は学習型レコメンドエンジンについて説明。Amazon.co.jpなどで提供されている一般的なレコメンドエンジンが、複数ユーザーの行動履歴を元にした「多数派の論理」を元に最適な商品を提案すると説明。学習型レコメンドエンジンによって「商品にひもづくレコメンデーションではなく1人1人にあったレコメンデーションができるのではないか」と語った。


協調性フィルタリングの難しいところは、ロングテールで言うヘッドの部分のコンテンツばかりがレコメンドされてしまうところ。このモデルなら、テール部分をレコメンドできる。
でもそれは、テール部分が長い膨大な量のコンテンツ、広告主を持っている場合にこそ真価を発揮するはず。
当面、そんなコンテンツ量、クライアント数はなさそうだが、どのように収益を上げていくのか要チェックです。

読書 テキストマイニングによるマーケティング調査

インフォコモンズ (講談社BIZ)

インフォコモンズ (講談社BIZ)

これからのメディアを見通す上での必読書だと思います。



WEBは、情報の発信コストがゼロ。
ブログ、SNSによる簡易的な個人の情報発信
→情報の洪水が起こっている。

マスメディアからでなく、信頼できる個人からの情報への注目。

検索について
?情報共有圏が広がりすぎてノイズが増え、ほしい情報にたどり着けない。
?情報共有圏を狭めるには、検索スキルが必要。
?情報共有圏を狭めすぎると、セレンディピティがなくなる。

メディア接触態度
受動から能動、そしてまた受動へ。

情報アクセスを高度化しようという試み
?情報の属性(どのような分野の情報、名前、内容)
?人々の属性(性別、住居区、年齢、趣味志向)
?情報と人々の結びつきの履歴(どの人がどの情報にアクセスしたのかという履歴)

??を組み合わせ情報アクセスから、?を利用した情報アクセスへ。
Yahoo!BTA
Facebook ソーシャルアド

ソーシャルアドの欠点
?リアルな人間関係の構造化ができていない。
 友人関係とは、環境によって様々。それを一絡げにはできない。
?友人だからといって、求める情報の志向も一致するとはいえない。

?ライフストリームがスパム化する。

情報と情報、情報と人との相関関係を調べる。
⇒協調性フィルタリング(アマゾンのような)
 他の利用者との好みの類似性をみているだけ。

・・・情報と人のセレンディピティが達成される。
   しかし、トンチンカンな情報を勧めてしまう可能性もある。

・・・では、情報の属性と人の属性を組み合わせると精度が上がる?

それらを解決するベイズ理論

しかし上記はいずれもWeb2.0.プライバシーの議論や、ITに対する不信感の議論は耐えない。

それを解決するWeb3.0とは。
ユーザー自身が、主導権を握ってレコメンドを作っていく。
評価機能、信頼できる情報共有権を自分で選ぶ(ブロガー、ブックマーカー)


テキストマイニングによるマーケティング調査 (KS理工学専門書)

テキストマイニングによるマーケティング調査 (KS理工学専門書)

マーケティング調査の典型的な手段には、アンケート調査を取り、マーケティング担当者がそれを読んで分析を行うことがある。
しかし、
・人が読むに耐えうる分量を超えている場合
・「読んで得る情報」以外に有効な情報がある場合
に、テキストマイニングが有効になってくる。

テキストマイニングとは、資料・文書を、機械的に言語解析を行うことで、キーワードを抽出・ここの文書のキーワード出現の数値化を行う。
たとえば、ある文書から「ビール」「苦い」「必要」「好き」などが抜き出され、その文書の意味合いが出来てくる。
これを、膨大な量の文書で行うことで、マーケティング分析を行うことができる。

テキストマイニングは、インターネットが普及し、特に一般消費者が大量の情報発信を行うWeb2.0時代には、さらに重要性が出てくる。
企業がインターネットを活用し、テキストマイニングによってマーケティング分析を行うには、
自社製品に関連する内容を、消費者に発信してもらう必要がある。

上記は、ブログやmixiなどを活用したCGMマーケティングをうまく行うことによって達成できるだろう。
広告代理店やCGMメディアは、CGMマーケティングをやっておしまい、場を提供しておしまいにするだけでなく、それらの結果として得られたテキストを分析するところまで提案していくことが重要だろう。

また、アンケート調査などではない、ブログや掲示板などのテキストマイニングのデメリットは、そのテキスト内容に、年齢性別などの消費者属性が出づらいことだ。
そこを解決できるのは、登録制であるブログやSNS事業者の協力による、データ抽出方法の整備が必要だろう。

facebook上でTVが見られるアプリtvClickr

TechCrunch
http://jp.techcrunch.com/archives/20080916tvclickr-launches-updated-facebook-app-that-makes-you-watch-tv/
tvClickrの、発想はわりと単純でアプリのユーザーのグループが、好きな番組が始まるとネットに集まる。番組中、リアルタイムでそこで起きていることについて会話を交わし、次に何が起きるか予想したり、番組に関するトリビアクイズに答えたり、意見を求めるアンケートに答えたりする。ただし他の多くのアプリと異なり、ユーザーの友人に限定されないので、番組放送中にこのアプリを使っているユーザー全員が参加できる。

テレビとSNSの連動。
イメージとしては、mixi上でTV番組が生で観れて、ニコ動のようにチャットが出来て、さらにチャットで発言している人が匿名ではない、ってところですね。

動画の内容をリアルタイムにコンテキスト解析をして、関連広告を出すようです。
これは、アメリカにはデフォルトでテレビ放送に字幕用スクリプトが埋め込まれているからできることなんですかね。日本だと難しそうです。

ちなみにフェイスブックは、こういったアプリのインストール課金(Cost per Installation)と、アプリ上での広告リべニューシェアで稼いでいく方針のようです。

日本でもニコ動あたりが同じモデルで動きそうな気もしますね。
(局としては視聴者がWebに移るのはメリットないので、
 アクトビラ内にニコ動設置とか、ワンセグとモバイルニコ動連携とか。)

読書 データはウソをつく

○偏った視点の社会調査データの見抜き方

○意図的にしろ意図的でないにしろ、どのように偏りが生じているか
○データや情報の自分の仕事への活かし方
について、マスコミの調査データや医学的な発表を題材にして、わかり易く説明してくれます。
たとえば、「日経読者は内定率が高い」という日経新聞が2003年3月卒業予定者を対象とした調査データの疑い方などがある。

具体的事例の解説があり解りやすいが、これを読んですぐに仕事に活用は難しい。
本書で述べる上記3点を実際に行うには、MECEの考え方とゼロベース思考を身に着ける必要がある。

僕が営業をしていた時には、様々な調査データを組み合わせてロジックを作っていた。データ自体の偏りに気づいてしまっても、ある意味、顧客に気づかれなければいいやなんて思いもあった。(ソリューション営業を突き詰めるとこれじゃいけないんだけど、営業として稼がなきゃいけないこともあるので。。。)

今は転職をして、提案を受けて、調査データなどをもとに自社の意思決定を行うような仕事になった。
つまりデータの偏りに気づけなければ、無駄な投資を行うことになる。

そんな必要性に駆られて、本書を読んだ次第。

コンサルタントの「質問力」

コンサルタントの「質問力」 (PHPビジネス新書)

コンサルタントの「質問力」 (PHPビジネス新書)

日ごろから質問力の重要性を実感する。
前職で営業をしていた時も、常にこの重要性を念頭においていた。
訪問前にクライアント先の課題に関して仮説を立てて、質問のストーリーをあらかじめ考えておくのとおかないのでは、初回訪問時の得られる情報がまったく違う。
顧客の本質的な課題を理解していれば、2回目の訪問で的外れな提案をしなくてもすむし、自社サービスの強みと合致しない課題であれば、見込み客からはずすこともできる。
これを全訪問先で実行すると効率が全然ちがってくる。

営業現場だけでなく、問題解決を行うには必須の「質問力」を色々な具体例を示しながらわかり易く説明してくれます。


ニーズをシーズでウォンツに。
顕在化した要求を、自社の知恵や技術によって、潜在化された要求をつかむ。


いきなり本質をつく抽象的な質問をするには、
自分のその問題に対する理解度とそれに対する仮説を先に示す必要がある。


フレームワークへの理解が次の質問を生み出す。

モバゲーの戦略

モバゲー、売上高が減少に転じる--アバタービジネスに壁  
ディー・エヌ・エー代表取締役社長の南場智子氏によると、「アバターの新規性が薄れたことでアバター自体のニーズが下がったこと、モバゴールドを直接(現金で)購入するユーザーが増えたこと、さらに10代を中心とした若年層の活動レベルが低下したことが主な原因」という。
つまり、これまで積極的に広告をクリックしてモバゴールドを集めていた層の動きが鈍ってきたということだ。

アバターのニーズ低下≒クリックインセンティブ広告の効果減少ってことでしょう。
このくらいのタイミングでこの広告モデルに限界が来ることを見越して、
昨年TVCM大量出稿によって若年層以外を取り込み、
さらに電通系のD2CとCCIと包括的な販売提携を行うことで、
ナショナルクライアントの出稿を獲得していく、といったところでしょうか。

さすがマッキンゼー出身の戦略

「世界エイズデー」で考えるコンドームのPR

2007年12月3日「世界エイズデー」渋谷が赤く染まる
http://news.livedoor.com/article/detail/3412834/

コンドームを使わせるにはどうするか。すげー難しい問題。そもそも本能に反する行動を起こさせるんだから。

「コンドームを使わない撮影もある」と明かしたAV女優・紅音ほたるさん。
http://news.livedoor.com/article/image_detail/3411713/?img_id=306763
にもあるように、若い男が日ごろから性に関してもっとも近い存在のAVでもコンドームをつけているような描写はほとんどない。すべてのAVに挿入前にコンドームをつけるようなシーンがあれば、少しずつでも啓蒙効果がありそうだけど、それじゃあ醒めるもんなあ。
それにしても、日本はコンドームに関するPRがほとんどメディアに露出されないね。テレビCMもほとんど見たことがない。海外のコンドームメーカーはしっかりPRやってるね。どれもすげー面白いCMばっかり。でもコンドームをつけようという気持ちにさせるには弱い気がする。
【Trojan】


Discovery Channel

面白いしコンドームの啓蒙にはなるんだけど、これ見てコンドームつけようとは思わないよなーw

↓これなんて完全に失敗例。

ちょっとブラック過ぎ!日本だったら音のうるささだけでも放映中止になっちゃうだろうね。不安感を煽るようなネガティブキャンペーンでなく、明るくコンドームをPRする方法ってなんだろう。